ハルオレ☆ -前篇-
すると、風間が首を傾げて口開いた。
「ま、遥に限ってそれはありえないか…それに相手が西川だしな。」
風間の言葉に西川さんがピクッと反応する。
「な!副室長。それどういう意味です??」
西川さんは血管をピクピクさせながらにっこりと笑った。
「どうもこうも、そのまんまの意味だよ。もし西川と遥がってなってたら遥の趣味を疑うところだぜ。」
「な、なんですってーー!」
西川さんは拳をプルプル震えさせて風間に叫んだ。
うわぁ…。
彼方だけじゃなくて、風間にまでもそう見られてたんだ…。西川さん。
まぁ、俺は風間にそう言われて安心したよ。
西川さんには悪いけど、誤解されなくてよかった…。
「まぁ、そんなことよりも…。」
風間はため息を一つ落とし、湯船から立ち上がった。
「何よ!そんなことって!副室長までそんなこと言うとは思わなかったわ!!」
西川さんは、完全に怒りを爆発させて、甲高く叫ぶと、風間を勢いよく指差した。
「副室長!私は今、あなたを敵と見なしました!今後は覚悟して下さいませ!」
何を覚悟するのだろうか?( ̄▽ ̄;)
西川さんの発言につい俺は首を傾げた。
「なぁ、西川。」
すると、風間が西川さんの背後に回ると、彼女の両肩に手をおいた。