ハルオレ☆ -前篇-
その瞬間。
「いい加減、ここから出ていけや━(゜Д゜)━ッ!!!」
風間が西川さんの体ごとかつぐように持ち上げた。
「きゃあああぁ!」
西川さんは悲鳴をあげるが、風間は気にせずそのまま浴室の戸を開けて、西川さんを脱衣場に投げ捨てるようにして追い出した。
そして、風間はシャッと戸を閉めた。
「ったく!あいつは相変わらず変態だな!」
少し息を切らしながら、風間は再び湯船に戻ってきた。
そして風間は、湯船に入るたびすぐに不安そうに俺を見た。
「遥、もしかして西川に付きまとわれてたりされているのか?」
「え?」
あ、もしかして風間(´・ω・`;)
心配してるのかな?
「あ、まぁ、付きまとわれてまではいないけど…。なんか好かれちゃってるみたいで…」
ぶっちゃけ完全に付きまとわれてますけどね(笑)
ここはあまり風間に心配かけたくないからな。
「俺はあいつと一年の頃から同じ寮にいるからわかるけど。あいつの変態レベルは並大抵のもんじゃないぜ。だから、遥も気をつけろよ。」
「うん。ありがとう。」
俺は力強く頷く。
西川さんって、蘭藤荘の住人に要注意人物と思われてるんだな。
まぁ、それには俺も納得だけど…。
「なんかあったら俺になんでも言ってくれよ!西川ならすぐ撃退してやるからさ!」
しかも撃退って…(゚ Д゚;)
西川さん…( ̄▽ ̄;)完全に女の子として、いやいや、人間として扱われてないですよ。