ハルオレ☆ -前篇-
part2 クラスメイトと俺
一時間目は、ヤマト兄の担当科目である日本史だった。
久しぶりの日本語で行われる授業が懐かしく思える。
それからあっという間に授業が終わり、放課となった。
放課になったので、俺は新しい教科書などの整理をすることにした。
「遠山遥君!」
その時、いきなり俺の名前が呼ばれた。
目線を上げると、そこには背が高く、スラッとしたさわやかそうな男子生徒がいた。
その男子生徒は俺と目が合うとニカッと笑う。
「初めまして。俺は風間貴明。このクラスの副室長をやってるんだ。よろしくな!」
風間という男子生徒は、手を差し延べてきたので、俺はその手を握った。
「こちらこそよろしく。」
あれ?(゜∇゜ ;)
こいつ、なんだか雰囲気が、なんだかヤマト兄に似てるな…。
そんな事を考えてると自然と手が離れる。
「そうそう。昨日は歓迎会に行けなくてごめんな。」
「え?」
俺は風間の言葉に驚いた。
「実は、俺も蘭藤荘に住んでるんだ。」
なるほど(゜ω゜ ;)
こいつが同じ学生寮に住んでる一人か。
「これからクラスも寮も一緒なんだし、仲良くしような!」
「うん、ありがとう!」
風間は、なんかいい人そうだな…。
蘭藤荘は、少し変わった寮だと思ったが、風間のおかげでほんの少しだけ寮の印象が変わった気がしそうだ。