ハルオレ☆ -前篇-
すると、西川さんはうふふと笑うと口を開いた。
「はい。実は観奈のことです。」
「え?観奈?」
ん?(゚∇゚ ;)
意外な人物の名前が出たな。
「はい!突然ですけど遠山君は観奈のことどう思いますか?」
西川さんは、なぜか真剣な瞳で俺を見た。
「ど、どうって…」
突然の質問に俺は困惑した。
み、観奈をどう思うかって…
いきなり言われてもなぁ。
『はるちゃん。』
俺は、観奈を想像してみた。
そこにはすぐに俺の知っている観奈の姿が現れた。
「そりゃあ、可愛くて、家庭的で、スタイル良くて…。」
スタイル良くてっていうか…。
む…胸が…その…
想像の中で観奈の胸がズームした瞬間、俺は顔を赤めてた。
「じと~~~。」
俺がはっと我に返った時には、西川さんの白い視線が俺に向けられていた。
「遠山君ってもしかしてあーゆーのがタイプなんですか?」
「なっ!ち、違うって!」
「あーーーーー!また顔を赤めて!!やっぱりタイプなんですね!どうせ男はみんな貧乳よりも巨乳が好きなんですね!いやらしい!」
西川さんは両手で自分の胸を押さえて涙目で叫んだ。
あ、あの~~~~。
そ、そこまで言ってないんですけど…。