ハルオレ☆ -前篇-
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腹黒王子がそう言うと観奈は『しかたないでしょ!ムカついてたし、彼方に話を聞いて欲しかったんだから!』と言うんです。




で、腹黒王子は、『だけど限度があるだろ?それに話を聞くって言ったけど、3時間も同じ話されたらさすがに嫌になるだろ!』と互いに言い合いになるんです。




観奈は、『何よ!彼方だけは幼なじみだからきっと私の話を聞いてくれると思ったのに…彼方の馬鹿!ホモ!ストーカー!』と完全にぶちギレます。




と、同時に腹黒王子の堪忍袋の緒が切れます。『…お前、いい加減にしろよ。次、僕にそんな口聞いてみろ?明日の管理人の仕事出来ないくらいにその身体、めちゃくちゃにしてやるからな!』と立ち上がり、観奈を睨みます。




すると観奈は、『はぁ?望む所よ!めちゃくちゃ出来るもんならしてみなさい!だけど、その前に絶対あんたのが先に果てるわよ!』と言います。




『フッ…じゃあいい機会だし。どちらが先に果てるか。お互いこれで決着つけようか。』と、腹黒王子は、着ていた上着をバサリと脱ぎます。




『ええ。負けた方は勝った方を言うこと聞く…。これでいいわね?』と、観奈が言うと、二人は体を寄せ付けあった。




そして、二人は…。







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(´ー`)…。







(´ー`)……。







(´_ゝ`)………。








「で、ラウンド1!カンカーン!みたいなー!キャッ!さすが私!完璧にノーマルカップリングも妄想できますわ〜〜〜。」







西川さんは、両手で自分の顔を隠して、大興奮していた。







俺は、そんな妄想終了後の西川さんにとても言葉で言い表せない恐怖を超えた何かを感じた気がした。



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