ハルオレ☆ -前篇-
「あ、遠山君?」
すると愛穂が、俺に話し掛けてきた。
「風間君が勝手に紹介しちゃったけど、私は日高愛穂。一応このクラスの室長だから、何かあったら気軽に言ってね。」
「あ、うん。ありがとう。すごく心強いよ。」
愛穂と俺は互いに微笑む。
「そういや、遥はアメリカから来たんだっけ?」
「うん。そうだよ。」
「すげぇ!それって帰国子女ってやつじゃないか。」
「あ、そうなるのかな?」
風間の瞳が輝いてるけど、帰国子女の俺がそうとう珍しいんだろな。
「アメリカでの暮らしはどのくらいの間してたの?」
風間に続いて、愛穂も俺に質問してきた。
「12歳のころからだから、5年くらいかな?」
「じゃあ英語はペラペラなの?」
ぺ、ペラペラってどの辺りからペラペラになるのんだろ?( ̄▽ ̄;)
「…あ、まぁ。日常会話程度なら。」
「すっげー!さすがだなぁ。」
風間はさらに目をキラキラさせて俺を見ていた。
「なぁ!遥。今度、俺に英語を教えてくれよ!」
「え!?」
風間は俺の両手を包むように握った。
「風間君は英語が大の苦手なのよ。でもいい家庭教師が見つかってよかったじゃない。」
なるほど(^ω^;)
風間のキラキラな瞳の原因は、そういうことか。