ハルオレ☆ -前篇-
part5 すべての元凶
「彼方!なんでここに??」
俺が驚いて声をあげると、彼方が呆れた顔をしてため息をついた。
「あのねぇ。そりゃあ、部屋の外でそんなに騒いでたら文句言いたくなるでしょ?ましてや、騒いでたのが君たちだし。」
「…あ、ごめん。」
うわぁ~。結局俺たち騒がしかったみたいです。
「それとさぁ。」
彼方は、ゆっくりとそう口開くと、西川さんをにらんだ。
「貧乳処女ーッ!お前、人のこと勝手に妄想しやがって!全部丸聞こえなんだよ!」
彼方が激怒すると、西川さんは両手をほほにあてて瞳に涙を浮かべた。
「まぁ!怖い怖い。男のヒステリーほど見苦しいものはありませんわ!」
「はぁ?それを言うなら、お前の貧乳ほど見苦しいものはないの間違いだろ!」
「なっ!なんですって~!」
はいはい(ヽ´ω`)
いつもの始まりましたよ~。
俺がそんなことを思って二人を見ていると、彼方が俺に近づいてきた。