ハルオレ☆ -前篇-
彼方は観奈の腕をグッと持つと、なぜか俺の方を向いた。
「あは、遥。そういやまだ僕と観奈のこと信じてなかったよね。ほら、今のが証拠★」
( ´;゚;ё;゚)・;'.、・;'.、ゴフッ!
俺は彼方の言葉で本気で血を吐くかと思った。
「かかかっ!彼方ぁあああ!あんた何考えてるのよ!はるちゃんの前で…」
真っ赤な顔をして観奈が怒り狂って叫んだが、未だに彼方の手に手首を握られていて身動きが取れなくなっている。
「そうだよ!どういうつもりなんだよ!観奈にいきなりこんなことしてっ!」
俺も観奈に続けて彼方の行動に異議を唱えてみた。
すると彼方がくすくす笑いだす。
「あははっ。だから証拠だよ。ほら、だって遥が信じてくれないんだもん。僕が親切に証明してあげたんじゃないか。」
俺のせいだと言ってきやがった━━(゚Д゚;)━━!!!
「あっ!でもキスだけじゃ証明にならないかな?」
え…(゜ω゜)!?
「キャッ!」
彼方はずっと握っていた観奈の手首をグイッと引いてまた自分に引き寄せた。
「なんならここで公開してもいいんだけど…どうしようか?」
彼方が怖いくらいにニヤリと笑った。
背筋がビクッと震え、俺はゴクリと息を飲んだ。
冗 談 じ ゃ な い !