ハルオレ☆ -前篇-
れ、練習試合って…もちろん部活のだよな?
ていうか、そもそも彼方って何部なんだろう?
―と、その時、俺の額にピシッと痛みが走る。
「イテッ!」
「何、人のことジロジロ見てんだよ?」
俺が額を押さえて彼方を見ると、彼方は人差し指を立てていた。
どうやら、彼方にデコピンを食らわされたようだ。
「いや、試合って…何のかなぁって思ってさ。」
「ああ。そういうこと。そういや遥は知らなくて当然か…。」
知らなくて当然?
それって、なんだろう…?
「ふふっ。実は僕、いろんな部活の助っ人として試合に出ることが度々あるんだよ。」
「へぇ…部活の助っ人か…。」
「で、今日はバスケ部。C組の多田に土下座されて頼まれちゃったら断れなくてね。」
へぇ。彼方のやつ、相変わらず男女問わず頼りにされているんだなぁ。そこだけはガチで尊敬するよ(笑)
「ふーん。でも彼方。バスケ得意なの?」
「得意っていうか…。僕、基本的にスポーツ万能だし…。」
(´・ω・) ;:*・.;:ブッ
そうだった( ̄▽ ̄;)
さすがは容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能。三拍子揃ったスーパー高校生、菅谷彼方。
怖いのは性格だけじゃない!(゜ロ゜;)
才能も恐ろしいぜ!