ハルオレ☆ -前篇-
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その時、今まで慌ただしかった空気が一気に落ち着いた。
「ふぅ。まぁ、それにしても相変わらずカニャリンってやたらミナリンにソクバッキーよね〜。」
宇宙が座敷の畳に腰を降ろすと感心するかのように口を開いた。
「別に幼馴染みなだけなんだし、昼からお酒くらい大目に見てもいいと思うんだけど…。」
いやいや、すでに昼間から寮の管理人が飲み過ぎて通路に倒れていたんですよ!?しかもこれが初めてじゃないみたいだし。
それなのにあの彼方が大目に見るわけがないでしょ!?
俺が突っ込む背景に、観奈が宇宙に納得するように強く頷く。
「本当にそうよ!束縛っていうかー。ただいちいちうるさいのよね!酒は控えろ!人に迷惑をかけるな!夜は勝手に部屋を出るな!とか毎日毎日…。」
それをいわゆる束縛と言うのではないだろうか…?(´_ゝ`)
でもきっと彼方の事だから観奈の事を考えて言ってるんだろうな。
俺がそんな事を考えていると、宇宙が急に真剣な顔をしだした。
「うー…ん。アタシ、思うんだけど、カニャリンみたいなタイプは自分のものはとことん自分で管理しないとダメなタイプよね。」
( ゜∀゜)・∵ブハッ!
まさに、自分のもの=俺じゃん!