ハルオレ☆ -前篇-
「あー。あのメガネ、なんか思い出しただけでも腹がたつよ。…………。」
…今、言葉の語尾に『ああ、いっそのこと殺したいなぁ。』って小声で聞こえたのは気のせいでしょうか?( ̄▽ ̄;)
―――と、その時。
トゥルルルルル…
部屋中に携帯の着信音が響き渡った。
「あらやだ。アタシだわ。」
突然鳴った着信は、宇宙宛てのものであった。
宇宙はポケットから携帯を取り出して、すぐにボタンを押して耳に当てた。
「はい。晃月ですが…。」
電話に出た瞬間、宇宙の声が男に戻った。
うわ〜。さすがに上手く使い分けてるなぁ(^ω^;)
「はい。あ、臨時の撮影の仕事ですか?…はい。それで日時は?」
どうやら仕事の電話みたいだ。
オカマキャラだという事が判明したが、宇宙はなんだかんだで本物のカリスマモデル。
大変だよなぁ…(゜ω゜)
彼方も十分凄いけど、宇宙も負けてないよなぁ。(※才能の話です。)
あれ?そういえば…。
彼方のやつ、今ここにいるけど、今日はバスケ部の練習試合じゃなかったっけ?
試合って、そんなに早く終わったのかな?