ハルオレ☆ -前篇-


おいおい、ヤマト兄…(; ´_ゝ`) 
いろいろってどこまで話したんだよ…?



「え?俺のことなんて言ってたの?」



どうしても気になって俺がつい聞いてしまうと、彼方はすぐに答えてくれた。



「え?…、えっと。アメリカから来る俺の弟みたいな奴を頼む…仲良くしてやってくれ!とか。かな?」



ほっ(; ´_ゝ`) なんとか変なこと言ってないみたいだな。
あ、でもヤマト兄のことだから俺の小さい時の話とか話してたのかと思ったよ。



「そっか。よかった。俺てっきりヤマト兄が俺の恥ずかしいエピソードとかも話したんじゃないかと思って焦ったよ…。」



俺が胸をなでおろす様にそう言うと、彼方が眉を寄せる。



「…え?…ヤマトニイ?」



そして、そう口にした彼方からふいに笑顔が消える。



一瞬、彼方の笑顔が消えて『あれ?』と思ったが、俺はその理由がすぐにある事なんだと気がついた。



ああ、そうだ(´・ω・`;)
『ヤマト兄』だ。
一応担任の教師だし、みんな早瀬先生って呼んでるんだったよな。
いきなり担任の教師のことをヤマト兄なんて呼んだら、普通は変に思われるよね。



「あ、いや…その。早瀬先生は小さい頃からよく遊んでもらったお兄さんみたいな人で、俺は普段ヤマト兄って呼んでるんだ。」



「へぇ…そうなんだ。」



「ごめん。いきなりそんな風に呼んだら、びっくりしちゃうよね!あはは…。」



俺なりに頑張って説明してみたが、ふと気づいた時には彼方の表情が曇っている気がした。
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