ハルオレ☆ -前篇-
「ななな、なんで!!??俺ただこの場にいただけじゃん!なんか悪いことした?」
俺が混乱しつつも必死で彼方に無罪を訴えると、彼方は呆れたようにため息をついた。
「あのねぇ。君、たぶん忘れてるから言うけど…」
「え?」
俺は眉をひそめた瞬間、次の彼方の言葉に耳を疑った。
「ここ2日間の予定してたお仕置き…まだしてなかったよね?」
(゜ω゜)?
( ´;゚;ё;゚)・;'.、・;'.、ゴフッ!!
そ、そういえば…。
『ふふっ、楽しみは蘭藤荘に帰ってからにとっておかなくちゃ』
(※朝の昇降口前で大樹さんと付き合ってるヤマト兄に動揺して、彼方に怒られた時)
『ほんと能無しにもほどがあるよ。帰ったらしっかり調教し直してやるからな。』
(※彼方に数学の問題を教えてもらってお礼を言った時)
いろいろ脅されてたけど、実際にあれから実行されてなかった━━(゚ Д゚;)━━!!
あまりの予想外の大ショックのせいで、俺の体はガクリと床に崩れた。
「ふふふ…。あ〜!この時の為に遥のお仕置き溜めていて本当によかった〜。」
そう言った彼方の言葉にハッと顔をあげる。