ハルオレ☆ -前篇-
「ふふふ。でも…」
西川さんのその声に俺はハッと我に返った。
すると、彼女はニッコリと笑った。
「遠山君……おかえりなさい。」
「え?」
「おかえりなさい。」
西川さんはもう一度そう言うと、また笑った。
なぜだかわからないが、その西川さんの言葉で俺の荒れていた気持ちが落ち着いた。
なんだ…?
なんで俺今…。
一緒にいるのも嫌なはずの彼女の言葉に…
癒された気がしたんだろう?
Σ(゚д゚;)はっ!
って何考えたんの俺━━━(゚д゚;)━━━!!
「あれ?遠山君。顔真っ赤ですよ〜?」
「はっ!な、なんでもないよ!」
やばい。あまりの寝不足で俺頭おかしいんだ。きっとそうに違いない!
「あ、もしかして今、西川のこと可愛いとか思っちゃいました?」
西川さんが頬に両手をあてて、顔を赤めてデヘヘと照れ笑いをする。