ハルオレ☆ -前篇-
「遥、ちょっといいか?」
「あ、ヤマト兄。どうしたの?」
俺が顔を上げると、そこには真剣な瞳をしたヤマト兄が俺を見ていた。
「その・・・・編入そうそう言いにくいんだが…。」
ヤマト兄は辛そうだがハッキリと、俺に衝撃の一言を告げた。
「・・・・遥。全教科追試決定だ。」
「え・・・・・?」
え━━Σ(゚д゚;)━━!!
な、なんですと━━(゚ Д゚;)━━!!
俺は驚いた。
まさか、自分が全教科追試だなんて…。
それからすぐにヤマト兄に成績表の見方を教えてもらったのだが…。
俺の成績は、全教科30点以下だったのだ。
俺が順位だと思っていた数字は、テストの点数だった…。
「なっ!なぜ…。」
俺は成績表を両手に持って、体をプルプルと震わした。
てか、コレ納得できるわけないでしょ━━(゚д゚;)━━!!
他はともかくだが、英語の点数まで30点以下なのはあり得ない!!
だって俺、帰国子女なんだよ!?(゜ロ゜)
他の人よりは英語は話せるはずだし、正直満点の自信だってあったんだ。