ハルオレ☆ -前篇-
俺がはぁっと大きな溜め息をついた。その時。
「早瀬先生に何言われてたの?」
「うわぁ!」
突然上から降ってきたその声に俺は驚いて声を上げた。
「し、室長!!」
俺に声を掛けてきたのは、クラスの室長でもある愛穂だった。
「もう〜。毎回私が話しかけるたびにそんなに驚かなくてもいいじゃない!」
「あはは。ごめん。ちょっとぼ〜っとしていて…。」
室長が俺に話しかけてくる時って、たいてい俺の気が抜けた時が多いもんな(T-T)
「で、先生に何言われてたの?…あ、もしかして、テストの結果が悪くて追試があるからな〜?とか?」
( ´;゚;ё;゚)・;'.、・;'.、ゴフッ!!
室長っ!まさか、西川さんみたいに俺の心が読めるの!?
「な、なんでわかったの!?」
俺は思わず叫んだ。
「え?えええっ!嘘。冗談で言ったんだけど…。」
「え…?嘘?じょ、冗談だったの?」
ほっ…。そうですよね(´∀`;)
すると、愛穂が俺を見てくすくすと笑い出した。
「ふふふっ。遠山君って本当に面白いわよね。」
うわ〜。それよく言われるよ。
俺のご主人様に…( ̄▽ ̄;)
「でも本当に追試なのよね?教科は何なの?」
愛穂にそう問われて俺は気まずそうに顔を引きつらした。