ハルオレ☆ -前篇-


俺がはぁっと大きな溜め息をついた。その時。







「早瀬先生に何言われてたの?」







「うわぁ!」







突然上から降ってきたその声に俺は驚いて声を上げた。







「し、室長!!」








俺に声を掛けてきたのは、クラスの室長でもある愛穂だった。








「もう〜。毎回私が話しかけるたびにそんなに驚かなくてもいいじゃない!」








「あはは。ごめん。ちょっとぼ〜っとしていて…。」








室長が俺に話しかけてくる時って、たいてい俺の気が抜けた時が多いもんな(T-T)







「で、先生に何言われてたの?…あ、もしかして、テストの結果が悪くて追試があるからな〜?とか?」







( ´;゚;ё;゚)・;'.、・;'.、ゴフッ!!






室長っ!まさか、西川さんみたいに俺の心が読めるの!?







「な、なんでわかったの!?」








俺は思わず叫んだ。








「え?えええっ!嘘。冗談で言ったんだけど…。」







「え…?嘘?じょ、冗談だったの?」







ほっ…。そうですよね(´∀`;)






すると、愛穂が俺を見てくすくすと笑い出した。







「ふふふっ。遠山君って本当に面白いわよね。」







うわ〜。それよく言われるよ。
俺のご主人様に…( ̄▽ ̄;)






「でも本当に追試なのよね?教科は何なの?」








愛穂にそう問われて俺は気まずそうに顔を引きつらした。

< 316 / 414 >

この作品をシェア

pagetop