ハルオレ☆ -前篇-
「…と、言うわけなのだが遠山君。」
俺が全てを把握したその時、後ろから会長の声が聞こえた。
「どうだろうか?ここは一つ生徒会に入ってみては…。」
「…。」
うーん(; ´_ゝ`) 生徒会…か。
確かに俺はまだ所属の部活も決まってないし…正直誘ってくれるのはありがたい話だけど…。
俺は会長がいる方に振り返り、軽く咳払いをして口開いた。
「あ、あの誘っていただけるのは非常にありがたいんですが…。その話、お断りさせていただきます。」
俺は脇を締め両腕をきちんと揃えると、会長達に丁寧に頭を下げる。
「えっ!え〜〜!!な…なぜ?なぜなんだ!遠山君!!」
会長は俺の返事が『YES』だと思い込んでいたらしく、ショックを受けているようだ。
嘆いてる会長に俺は苦笑いをした。
「い、いや…。俺には無理ですって!だって俺はついこの間編入してきたばかりなんですよ。まだこの学校のことすらロクに分かってないのに、生徒会に入って学校の中心になって動くなんて、とても出来ないです。」
俺がそう言った瞬間、会長は突然窓のほうに歩き出し、ガラス越しに見える風景をみながら深いため息をついた。