ハルオレ☆ -前篇-
part5 続・北洋高校生徒会
「おい。風間!」
その瞬間、会長はいきなり風間の名前を呼んだ。
「は?」
すると、今まで土下座していた風間が顔を上げた。
風間の顔を見ると、会長はニヤリと笑う。
「…ってわけで!あとは頼む!」
「はぁっ?」
会長の意味不明な発言に眉を寄せると、風間は飛び上がるように立ち上がった。
「はぁ?どういうことだよ?意味がわかんねぇって!」
風間は目の前の俺をよけて会長のいる方にズカズカと歩み寄る。
「いやー。俺説明苦手だからさ〜。俺の代わりに我が生徒会が3名しかいない理由、遠山君に教えてやってくれよぉ。」
「あー!だったら最初からそう言えって!それと自分で話振ったんだから、説明も人に頼むんじゃなくて自分でしろっていつも言ってるだろ!?」
風間が一喝すると、会長は手の平を合わせて『頼む!風間』と頭を下げた。
「…ったく、まぁ。いいけどさぁ。」
風間はそう言うと俺を見た。
「実はさ。ご覧の通りうちの生徒会長は大そうな変わり者でさ。生徒会長としては適しているんだけど、どうも生徒会に新しく入る生徒達はうまが合わないというか…次々とすぐに生徒会を辞めてしまうんだ。」
( ´_ゝ`)へぇ…。たしかに少し絡みにくい人だとは思いましたが…。