ハルオレ☆ -前篇-


「ほ、保護したって?どこで?」








「俺の部屋。まだ蘭藤荘が出来てすぐで、その時はまだ圭と俺しか住んでなかったな。まぁ、公園よりはいいと思って連れて帰ったんだ…。」








それって下手したら誘拐犯に間違えられそうだよな…(゚ Д゚;)
てか蘭藤荘が出来たのってわりと最近だったんだな。








「それで、彼方の親に連絡するってことになったんだけど、彼方に必死で止められて『それなら出て行きます。』っていうからそれはそれは困ったよ。」








ヤマト兄は昔を苦労を思い出すように、ため息をついた。








「で、俺が『どこかに行くくらいならここにいろ!』って言ったんだよ。だってもし出て行って何かあったら、俺責任感じるし。」








ヤマト兄、意外にカッコイイ事言うじゃん。
全く知らない赤の他人になかなか言える事じゃないよな…。








「でも彼方はもちろん断ってきて、それからまた何とか説得してさ。結局、彼方は俺の部屋にしばらく留まる事になったんだ。」








「そうだったんだ…。」









「それから2週間、彼方が俺の部屋に居座ったんだ。今となればいい思い出だよ。」








ヤマト兄…(´・ω・`)







俺、そんなヤマト兄を見たら、すごく複雑な気持ちになるよ…。

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