ハルオレ☆ -前篇-
「ちょっと休憩する?」
「え?」
愛穂に言われて、俺は図書館の時計を見上げる。
…ってまだ勉強始まって1時間も経ってないけど(゚∇゚ ;)
俺があまりに集中してないから室長が気を遣ってくれたのかな?
でも集中できてないのは本当のことだしな( ̄▽ ̄;)
ここはお言葉に甘えて休憩させてもらったほうが良さそうだよな。
「…うん。休憩しようか。」
俺がそう言うと、俺と愛穂は互いに席を立った。
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図書館を出た俺達は一階にある自動販売機の前までやって来た。
「うーん。何飲もうかな。」
愛穂が自動販売機とにらめっこしながら悩んでいる。
「あ、室長。俺、ジュースおごるよ。」
俺が財布を出すと、愛穂が首を横にふる。
「え。いいよ。…そんな悪いし。」
「いいよ。せっかく俺のために時間を空けてもらったんだ。どれがいい?」
俺は『遠慮しないで』と、愛穂に笑顔を見せた。
「え?いいの?…じゃあ、お言葉に甘えて、カフェオレで。」
愛穂は少し申し訳なさそうに自動販売機に写る缶を指差した。