ハルオレ☆ -前篇-
「うん。私は大丈夫。遠山君が受け止めてくれたから。」
俺に続くように愛穂も立ち上がる。
「そうか…。よかった。なら俺の行動、正解だったみたいだね。」
「…もう!無茶しすぎよ!それより遠山君は本当に大丈夫なの?」
「うん、俺は平気だって。…ふぅ。でもマジでびびったよ。」
何より、俺と愛穂が抱き合ったことにびびりましたが…( ̄▽ ̄;)
そんなことを考えていると、また思い出したのか俺は顔を赤く染める。
はっΣ(゚д゚;)だめだだめだ。
てか俺、何またドキドキしてんだよ!
こんな顔見られたら、室長に絶対変だと思われちゃうよ!
俺はまた顔を隠すように、愛穂から顔を背けた。
すると、愛穂がクスッと笑った。
「でもさ。事故の原因である私が言うのもなんだけど…。」
愛穂はそう口開くと、顔を背ける俺を置いて階段の方へと再び歩き出す。
そしてまた振り返って俺を見て、言葉を続けた。
「遠山君の胸って…すごく暖かいんだね。」
( ´_ゝ`)………へ?
その言葉に俺はハッとした。
俺が背けていた顔を愛穂のほうへと向けると、愛穂はニコッと笑った。