ハルオレ☆ -前篇-
「じゃあ。追試合格したら私にデザートおごってね。」
「え?」
思いもしなかったその言葉に俺は目を丸くして息を呑んだ。
すると愛穂は、軽く腕を絡ませ、人差し指を唇に添える。
「そうね〜。どうせなら隣町の『メルト』のチーズケーキが食べたいなぁ〜。」
え…(゚∇゚ ;)
「あそこのチーズケーキ、私のお気に入りなのよね。」
ええっ(゚∇゚ ;)
「この機会に遠山君にもぜひメルトのチーズケーキ食べてほしいなぁ。」
愛穂が物欲しそうにじっと俺に目線を送る。
………ちょ、ちょっと待ってもらってもよろしいでしょうか?(゚∇゚ ;)
デザートをおごってね。 → でもどうせなら隣町のケーキが食べたい。
→ 遠山君にもこの機会にチーズケーキ食べてもらいたい。
そ、それって・・・・。
「約束ね。隣町のメルトのチーズケーキ…。」
愛穂は『もう決定ね』と言わんばかりの笑顔を俺に見せた。
それって…デート・・・
・・・ってこと…だ、よな?(゚ Д゚;)
……って!!デートですと━━(゚ Д゚;)━━!!