ハルオレ☆ -前篇-
「それよりも約束してくれるわよね?」
「え?」
俺が見上げた先には、
「チーズケーキ。」
愛穂の優しい天使のような笑顔が待ち構えていた。
俺はその笑顔に後ずさるかのように喉を潤した。
「…あ、ああ!約束するよ!」
「ふふっ。約束忘れないでね。」
「う、うん。」
最高の苦笑いの俺は浮かべながらも、力強く頷いてしまった。
…あ( ̄▽ ̄;)
…い…勢いで言ってしまったよ(゚∇゚ ;)
あああああああ(゚ Д゚;)
俺ってば、デートという名のお礼の約束してしまった━━((((;゚Д゚))))━━!!
・・・・ってまだ追試合格したわけじゃないのに、まだ焦る必要ないじゃん、俺(; ´_ゝ`)
「じゃあ、遠山君。私そろそろ行くね。また明日。」
愛穂がそう切り出すように言った。
「あ、うん。また明日。」
俺が頷くと愛穂は歩き出して俺のほうを向いた。
「…ふふ。今日は遠山君といろんな話できてよかった。」
「え?」
「じゃあ、またね。」
愛穂は最後にニコッと笑うと、俺に背を向けてその場から走っていってしまった。