ハルオレ☆ -前篇-
俺はぶっ倒れたドS王子様…いや彼方を抱えてなんとか2階まで登りきった。
うん!よくやった俺!!
階段上ってる時は正直死ぬかと思った(;^ω^)
しかしこんな事でへばっているようじゃ情けないよなぁ。
今度から筋トレをやり始めようかと考えながら、なんとか彼方の部屋の前にたどり着いた。
【203号室】
うわ~(^ω^;)
なんかこの部屋の前に立つと、未だに彼方の奴隷になった時の記憶がフラッシュバックするよ。
ってだめだだめだ!(゚ Д゚;)
今はそんなことを考えてる暇なんてないんだ!
俺は息をグッと飲みこむと、扉の取っ手を握り、ドアを開けようとする。
―――だが。
ガチャガチャ…。
( ´_ゝ`)…。
ガチャガチャガチャ
(; ´_ゝ`)………?
うん、鍵が掛かっている…。
まぁ、そうだよな。てかどうしよう…。
「彼方、部屋の鍵って…。」
とりあえず俺の背中にもたれている本人に聞いてみたけど、苦しそうな息遣いが聞こえてくるだけでもちろん無反応。
う~ん…(`‐ω‐´)
まぁ鍵は本人が持ってるはずだよね、普通は。
確か~彼方はいつもズボンのポケットに鍵を入れてた気がする!
とりあえず彼方のズボンのポケットを探ってみると―――
ビンゴ(*゚∀゚*)
あった━━(゜∀゜)━━!!
俺は急いで彼方のポケットから取り出すと、鍵を開けて部屋の中に入った。