ハルオレ☆ -前篇-
あれ?(゚∇゚ ;)
誰だろう?…あ、もしかして観奈かな…?
だが彼方の部屋を訪れたのは、俺の想定外の人物だった。
「彼方、入るぞ?」
ガチャ…。
扉がゆっくりと開き、やがて金髪の髪がフワッとなびくのが見え、俺は口を開いた。
「ヤ、ヤマト兄!」
部屋の扉を開けた主はヤマト兄であった。
え?ヤ、ヤマト兄がなんで彼方の部屋に??(゚∇゚ ;)
そう思った瞬間、扉から顔を出したヤマト兄が俺に気づいたのかこちらを見た。
「あ、遥。いたのか。」
「いたのかって、ヤマト兄こそどうしてここにいるの?いつもはこの時間まだ学校でしょ?」
「ああ。実は観奈ちゃんから連絡が入ったんだよ。今日は会議入ってなかったし、心配だから抜けさせてもらった。」
あ、そう言えば俺、観奈に『彼方が風邪で倒れた』ってさっき電話したっけ。
それでヤマト兄にわざわざ観奈が電話してくれたんだな。