ハルオレ☆ -前篇-
彼方はゆっくりと唇を離すと、呆然となっている俺を見てニヤリと笑った。
「さっきは人が風邪をひいて弱っていることをいい事に、僕の寝込みを襲おうとするなんて…。遥…。そんなにお仕置きされたいの?」
( ´;゚;ё;゚)・;'.、・;'.、ゴフッ!!
まさか、さっきのキス…いや事故の事を言ってる!!?
…ってだからって何で俺キスされなきゃいけないの━━(゚ Д゚;)━━!!
うわあああああ(゚ Д゚;)もうわけわかんねぇよおおおおお!!
俺の脳内はもう大混乱だった。
「なっ!!いや、ち、ちがう!!あれは事故で…俺はっ…その…。」
別に言い訳するわけじゃないけど、とにかくあれはわざとじゃない。
そう……それは。
完 全 な る 事 故。
ただそれを伝えたかったのだが、
「ふふっ。さっきお仕置きならいくらでも受けるって言ってたよね?」
彼方は俺の話なんて聞かず、またニヤッと笑った。
「…へっ?」
俺が開いた口が塞がらず、ポカーンとした瞬間。
「…んんっ!!!!!」
再び俺の口が彼方の唇によって塞がれる。