ハルオレ☆ -前篇-
俺が『はぁ…』と深いため息をした瞬間。
「あ!じゃあ、はるちゃん。今度は私がチャンスあげよっか?」
「え?」
俺は観奈の言葉にドキッとして、ポッと顔を赤く染めた。
するとその瞬間、彼方の表情が極端に変わる。
「お前~。観奈と僕との反応が違うってどういうことだよ?」
彼方はニッコリ笑い、指の関節をポキポキと鳴らし始めた。
「な!反応が違うって!お、俺だって一応男ですからぁ!!そ、その男性よりは女性のほうが…。」
そう、俺は男とそういう関係なんてもっともごめんなんで!(゚ Д゚;)
って俺間違ってないよね?間違ってないよね?
俺が自分に言い聞かせていると、観奈が俺の顔を覗き込むようにじっと見つめた。
「え?じゃあ、それって私とはしてもOKってこと?」
「え!?」
俺が口をポカンと開けると、観奈がニッコリと笑い、さらに俺をじっと見た。
「い、いや。そ、その…。そういうわけでは…」
俺が動揺し始めると、観奈はさらにじ~~と俺を見つめる。
う…。そ、そんな瞳で俺を見つめないで下さい━━(゚ Д゚;)━━!!
逆にドキドキして何も言えないじゃないですか━━(゚ Д゚;)━━!
「えへへ。じゃあ今度約束ね。」
( ´_ゝ`)…?
「え?……えええええええ!!」
俺が驚きの叫びをあげると、彼方が額にお怒りの刻印を浮き出しながら口開く。