ハルオレ☆ -前篇-
(俺の歓迎会…か。まさか開いてもらえるとは思ってなかったからなんかうれしいな。
でも、これから一緒に暮らしていく寮のみんなと顔合わせってことになるわけだし、なんだか緊張するなー。)
遥は高なる胸の鼓動を押さえるように深呼吸をすると、残りの部屋の荷物を片付け出した。
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さてさて!そんなわけでありますが!
そろそろ、ここで主人公である俺の自己紹介といきましょうか!
俺の名前は遠山遥。
現在17歳で、明日から北洋高校の3年D組に編入することが決まっている高校生です。
実は、俺は今まで両親の仕事の都合でここ5年間アメリカで生活していた。
いわゆる帰国子女という奴、かな。
そんな俺がなぜ今、日本に帰国したかというと。
その理由は来年の春に日本の大学を受験するためである。
海外からだとこっちの大学の受験勉強や行きたい大学など情報を集めるのは難しい。
なので、俺のあっての希望で両親に協力してもらい、やっと今年の春に日本の高校に編入することになったんだ。
まぁ両親も仕事が忙しく、編入などの手続きが遅くなり、この中途半端な5月のゴールデンウィークに日本にやってきたわけだが…。
久々の日本帰国で、俺のゴールデンウィークは親戚回りに、新しい生活に必要な物の買い出しに、市役所での手続きに、とひっぱりダコ状態だった。
なので、なかなかこの一週間引っ越しの荷物を整理できなかったのだが、ゴールデンウィークの最終日である今日1日をかけて、やっと片付けがだいたい終わった。