ハルオレ☆ -前篇-
彼方がヤマト兄の隠し撮り写真や盗撮ビデオを見て楽しんでいる場面に出くわさず、奴隷になる事もなかったのに…(`;ω;´)
今だって、ヤマト兄の写真だって撮りにいかずに済んだのに…。
……って!待てよ!俺、これじゃあ9割型被害者じゃないか?!
こんなの絶対不公平だって(゚ Д゚;)
うわ━━(゚ Д゚;)━━!!
やっぱり最悪だ━━(*`д´*)━━!!
はぁ…(´口`)
で何だかんだ叫んだところで、結局俺に残された道は彼方の命令に従う事しかないんだよな(; ´_ゝ`)
俺はその場でそれはそれは深いため息を落とし、納得がいかないまま目的地であるヤマト兄の部屋へとしぶしぶ向かうのであった。
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俺がヤマト兄の部屋に向かった一方その頃…。
203号室では、俺が部屋から出て行った矢先に彼方が『プッ』と吹き出して大声で笑い出した。
そんな彼方を観奈は覗き込む。
「あら?彼方。なんか楽しそうね。」
「あはは。そろそろ学校のアイドルを演じるのもつまらなくなって来たところだったんだよね。」
「あら。もしかしてはるちゃんの事?」
観奈が尋ねると、彼方が頷く。
「そう…。本当にいい時期に蘭藤荘に来てくれたよ。」
彼方は顔を上げて楽しそうにニヤッと笑った。
「……あ!それってまさか…。」
彼方の顔を見てピンと閃いた観奈が目を丸くすると、続けて彼方が答える。