ハルオレ☆ -前篇-
第4章 ご主人様の危険な命令
part1 来襲!102号室
俺はヤマト兄の部屋である102号室にやってきた。
【102号室】
扉の前まで来ると俺は、ドンドンッとヤマト兄の部屋のドアを激しく叩いた。
俺は彼方に脅されすぎて、
一刻も早くヤマト兄に会わなくてはいけない気がした。
「ヤマト兄!ヤマト兄ッ!!」
俺が叫ぶようにヤマト兄を呼びながら、ノックし続けると、ドアが開く。
「遥ぁ!?どうしたんだよ?」
俺の突然の訪問にヤマト兄が驚いている。
「ヤマト兄〜〜〜〜〜(泣)」
俺はこれからヤマト兄の写真をとらなくてはいけないのに、ヤマト兄の顔を見るとなぜか安心してしまったのか涙が出てきた。
「お、お前泣いてるか?どうしたんだ!?」
泣いてしまった俺に、すぐにヤマト兄は駆け寄った。
「う〜…」
やべぇ!
涙が止まらない。(笑)
「遥…まさか学校でいじめでもあったのか?」
ヤマト兄が心配するように言った。
いじめか。
ある意味いじめを受けていると言っても過言ではないな。
「…あ、いや、そんなことは、ないよ!」
俺は、ヤマト兄の言葉を否定した。
本当なら全て事情を話してしまいたいが、
話そうと思えば思うほど彼方の顔が浮かんでしまい、言えるはずがなかった。
だが、ヤマト兄は何かを察したか俺の頭をなでながら口を開いた。