ハルオレ☆ -前篇-
「で、でも…」
俺が迷ってると、大樹さんがため息をついた。
「ヤマト、俺邪魔だったら帰るから。」
「え?でもお前来たばっか…」
「いいって。また来るし。」
ま、まずい(゚ Д゚;)
大樹さん、今さっきヤマト兄の部屋に来たばかりだったんだ…。
それじゃあ俺、なお更迷惑じゃん。
「大樹!」
ヤマト兄が呼び止めようとしたが、大樹は帰ろうと靴を履き出す。
ちょっと待って!
いや、帰るのはむしろ俺のほうだ!
「あ!ヤマト兄!やっぱ俺が帰るょ…」
あ゛っ!!('◇')
しまった!(゚ Д゚;)
すっかり忘れていた━━(゚д゚;)━━!!
だめだだめだ!( ̄▽ ̄;)
帰るわけには行かない。
今、俺がここに来た理由はヤマト兄の写真を撮ることだった。
「ん?」
俺の発言が不自然だったせいか、ヤマト兄が俺を不思議そうに見つめる。
「あ!ははっ…そのヤマト兄!やっぱりお邪魔してもいいかな?」
す、すいません!
俺にはやっぱり帰れません!
「あ、ああ。それはかまわないけど。」
ヤマト兄がそう言うと、大樹さんはまた靴を履き始める。
「じゃあ、俺帰るわ。」
「あ!待ってください!その…大樹さん。」
俺は大樹さんを呼び止めた。