ハルオレ☆ -前篇-


「そうなの?じゃあ、これから学校でたくさん会えるね。」



「はい。そうですね!」



俺達がお互いに微笑むと、西川さんが次の質問をしてきた。



「じゃあ、遠山君はどこのクラスなんですか?」



「え?3年D組だよ。」



俺がサラリと答えると、西川さんは首を傾げる。



「あれー?おかしいですねぇ。私とクラスも一緒です。」



( ゜∀゜)・∵ブハッ!


え━(゜Д゜)━ッ!!!
俺と西川さん、同じ学年だけじゃなくて、同じクラスでもあったの!?



あれ?( ̄▽ ̄;)
でも今日クラスを見た限り西川さんはいなかったような…。
それとも俺が気づかなかっただけなのかなぁ?



「あ…。もしかして今日から学校に?」



「あ、うん。そうだよ。」



「…そうでしたか。それなら知らなくて当然ですね。私はしばらくの間、学校を休んでいたんですよ。もちろん今日もですが。」



なんだ…。西川さん、学校休んでいたんだ。
それじゃあ、俺達は彼女の事を知らなくて当然だよな。



あ…( ̄▽ ̄;)
でもヤマト兄は、きっと西川さんにも俺の事を話してるはずだよな。



「そうなの?じゃあ、ヤマト兄から俺の事、聞いてなかった?」



俺がそう尋ねると、西川さんは『はい。』と返事をして頷いた。



「あ、それは聞いてましたよ!でもまさか今日から登校だったなんて知らなくて…。その、ごめんなさい。」



西川さんがまた頭を下げたので、俺は少し戸惑う。
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