ハルオレ☆ -前篇-
「あ!西川さん!」
俺はそんな去り際の彼女を引き止めた。
すると、西川さんがくるりと振り返り俺を見た。
「あ、あのさ。その、明日は学校来れるの?」
「え、はい。明日からは行きますよ。」
「そっか。じゃあまた明日。学校でね。」
「はい、また明日。」
西川さんは最後に笑顔を見せると、急ぎ足で俺の目の前から去っていった。
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それにしても…。
この寮にも管理人さん以外に女の子がいたなんてビックリしたなぁ。
まぁ、少し変わってる子だったけどね( ̄▽ ̄;)
ああ(´・ω・`)
でもせめてあの子とは普通に仲良くしたいな。
何せ、この寮に俺の味方は少ないから!泣
よし!俺、がんばろう!さぁ、彼方の部屋に急いで戻らなくちゃ!
俺は階段をあがり、彼方の部屋に向かった。
すると俺のいなくなった所に一つの人影が…。
「ふふふっ…。」
不気味に笑うその影の正体。
それはなんと、先ほど部屋に帰ったと思われたあの西川さんであった。
西川さんは、俺が2階に上がって行くのを隠れて見ていたようだ。