悪魔と天使の領域
「何も感じないの?」
「うん、特にこれといっては・・・」
日菜ちゃんはため息をついた。
「鈍感ね・・・」
「そんな事言わないでよ。」
「でも、どんな災害があってもおかしくないって事。」
「それって女の勘?」
「うん。まあ、こんなの良太君に話してどうなるって訳じゃないんだけど。」
「もし、どんな事があっても、日菜ちゃんは俺が守るよ。」
「私の事より自分の身を守った方が良いよ。じゃあね。」
そう言って日菜ちゃんは帰って行ってしまった。
俺も家に帰った。

「ただいま。」
靴を脱ぎ、部屋に向かおうと思ったら、サリリちゃんが慌てて近寄って来た。
「良太さん、大変です。ミエルちゃんがさらわれました。
「ミエルが?誰に?」
「悪魔側にです。」
「嘘だろ・・・」
「探しに行きますか?」
「勿論だよ。ミエルも家族の一員だ。」
また靴を履き、探しに行こうとドアを開けるとそこにはミエルがいた。
「ミエル、心配したんだぞ?」
ミエルは何も言わなくなった。
「ミエル?」
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