悪魔と天使の領域
「じゃあ、何者?」
「私にも分かりませんが、気を付けていて下さい。」
そう言って、サリリちゃんはどこかに行ってしまった。
「ミエル以外の悪魔って一体…」
「何を難しい顔してるのよ。」
と日菜ちゃんが話しかけてきた。
「そんなに難しい顔してた?」
「してたよ。俺は、これからどうしたら良いんだろうって顔だった。」
「そうかな?」
確かに、さっき、サリリちゃんが言った事が気になっているが、そんな事は言えない。
「そっか、なら、良いんだけど。それよりさっき、サリリと何話してたの?」
「え!?普通の話だよ?」
「まあ、私には関係ない話だけど、サリリには気を付けた方が良い。」
「何で?」
「いずれ分かるんじゃない?」
そう言って、自分の席に戻った。
横を見てみると、天川さんは、相変わらず、小説を書いていた。
「小説は順調?」
「まあ。」
小説の書いてるノートに目をやると綺麗な字で書いていた。
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