悪魔と天使の領域
それから、授業が始まった。
「天川さん、教科書一緒に見る?」
「うん。」
机を引っ付けて、俺は勉強に集中していた。
天川さんは、一生懸命何かを書いている。
俺は、交友を持ちたかったので
「何書いてるの?」
と聞いた。
「小説・・・」
「へ~、どんな話?」
「悪魔と天使」
「悪魔とか天使好きなんだ?」
「まあね・・・」
そんな事を話していると
「そこ私語しない!」
と先生に怒られた。
それから、数分して授業は終わった。
それでも、天川さんは小説を書いていた。
「天川さんは、小説好きなの?」
「まあ・・・」
少しの間見ていた。
「何か用?」
「いやいや、真剣に書いてるなと思ってさ。」
「あの、見られてたら気が散るんだけど?」
「それはごめん・・・」


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