悪魔と天使の領域
「本当に俺はミエルと戦わないといけないの?正直言うと戦いたくなんてない。」
「甘いよ、お兄ちゃん。ボクは悪魔、お兄ちゃん側は天使。悪魔と天使は仲良く出来ないんだよ。出来たとしても、それは偽り。本心じゃない。」
「じゃあ・・・」
「そうだね。最終的には戦わないといけないでしょうね。」
「そうか。」
俺は、ショックを受けた。
「雑談はここまで。じゃあね、サリリお姉ちゃんと、お兄ちゃん。」
そう言うとベリエルとミエルは消えてしまった。
俺は何も言えないでいた。
そうしたら、光に包まれ、俺の手からは聖剣が消えて、サリリちゃんが、目の前にいた。
「良太さん・・・」
「本当に、ミエルと戦わなくて済む方法はないの?」
「さっき、ミエルちゃんも言いましたが、悪魔と天使が共存する事は出来ないです。」
「じゃあ、このままデビル7と倒し続けて、最後はミエルまで倒せって言うの?」
サリリちゃんは、何も答えなかった。
俺は、立ち上がった。
「帰ろう?」
「はい。」
俺とサリリちゃんは、家に向かった。

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