悪魔と天使の領域
家に帰った俺は、すぐに自分の部屋に行き、ベッドに横になった。
「俺には何も出来ないのか・・・」
自分の無力さに嫌気がさしてきた。
そんな時ドアが鳴った。
「はい。」
「サリリです。入っても良いでしょうか?」
「良いよ。」
「失礼します。」
サリリちゃんは、遠慮がちに入ってきた。
「どうしたの?」
「はい、ちょっとお話したい事がありまして。」
「何?」
「ミエルちゃんの事なのですが・・・」
「何か助ける方法があるの?」
「はい。」
俺は一気にテンションが上がった。
「それってどうすればいいの?」
サリリちゃんは黙ってしまった。
「どうしたの?助けられるならどんな事でもするよ。」
「でも、それも賭けになってしまいますが良いですか?」
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