悪魔と天使の領域

そう言って、サリリちゃんは、部屋を出て行った。
「和也を見つけるか・・・どうしたら良いんだろう？」
そんな時、携帯電話が鳴った。
「はい。」
「もしもし、良太君？」
その相手は、日菜ちゃんだった。
「日菜ちゃん、どうしたの？」
「ちょっと、聞きたい事があって電話したんだけど。」
「俺に答えれる範囲なら答えるよ。」
「最近、変わった事ない？」
「変わった事？」
俺は、デビル７や天川さんの意味深な言葉などたくさん変わった事はあったが、伏せる事にした。
「いや、特にないけど。どうして？」
「ちょっと胸騒ぎがしたから、聞いてみただけだよ。」
俺は冗談的に聞いてみた。
「もしかして、俺を心配してくれたの？」
日菜ちゃんは、声を荒げて言った。
「そんな訳ないでしょ！ただ、和也と仲良かったから、和也に何かあったのかなと思って。」