悪魔と天使の領域
「どうしたんだ?」
「うん、ちょっとお兄ちゃんに用事があって電話したの。」
そう、相手はミエルだった。
俺は、嬉しい気持ちもあったが、怖いという気持ちもあった。
「俺に用事って何?」
「今、みんなで和也お兄ちゃんを探しているでしょ?でも、ボクは、居場所を知っている。」
俺は、驚いた。
「何でミエルが知っているんだ?」
「それは言えない。場所も教えられない。でも、ボクの率いるデビル7を倒せば分かるかもね。」
ミエルはクスクス笑っている。
その行動に苛立ちを覚えた。
「俺たちは、遊びで和也を探しているんじゃない。だから、本当に知ってるなら教えてくれないか?」
ミエルの口調が変わった。
「だから、教えられないって言ってるでしょ?それに、知ったとこで和也お兄ちゃんには会えないよ。」
「どういう意味だ?」
「それは、いずれお兄ちゃんにも分かるはず。」
「和也は今、ミエルといるって事?」
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