悪魔と天使の領域

「じゃあ、和也は俺たちで探し出す。」
「面白いじゃない。じゃあ、また会える時を楽しみにしてるよ、お兄ちゃん。」
それで、電話は切れた。
「ミエルが、和也の居場所を知ってるって・・・」
でも、その話からすると和也は悪魔界にいる可能性が高い。
しかし、何故、わざわざ、悪魔界に連れて行く必要があったんだ。
考えると考えるだけ分からない。
そんな時、ドアが鳴った。
「どうぞ。」
「失礼します。」
とサリリちゃんが入ってきた。
「どうしたの？」
「ちょっと気になった事があったので、お話しようと思いまして。ご迷惑でしたか？」
「そんな事ないよ。俺もサリリちゃんに話があったし。」
サリリちゃんは、キョトンとした。
「先、サリリちゃんから話して良いよ。」
「私からですか？」
「駄目？」
「良いですよ。では、話させていただきます。」
それから、サリリちゃんは話し出した。