悪魔と天使の領域
「会ったには会ったけど何で知ってるの?」
天川さんは真剣な顔で言ってきた。
「あの二人には気をつけた方が良い。」
「ん?天川さんの知り合い?」
「あんなのと一緒にしないで・・・とりあえず、忠告はしたから。」
それだけ言うと先に校舎の中に行ってしまった。
「朝から一体どうなってるんだ?」
ふと時計を見ると4時半を越していた。
「うわ、あの子たちのとこ行かなくちゃ。」
俺は急いで朝の待ち合わせ場所に行った。

「ふう、やっと着いた。」
しかし、二人の姿がない。
「どこか行ったのかな?」
そう思ってベンチに座った。
その時、天川さんの言った事が脳裏を過ぎった。
『あの二人には気をつけた方が良い。』
「一体、何を知ってるんだ?」
そんな事を思っていると、二人が来た。
「すみません、お待たせさせてしまって・・・」
「ごめんね、お兄ちゃん・・・」
「良いよ、俺も今来たとこだから。で、聞きたい事って何?」
「実は、今のことなのですが・・・」
「今の事って?」
「このリアルワールドです。」
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