悪魔と天使の領域

悪魔界

空を飛びながら、俺は色々な事を考えた。
ミエルの事。
サリリちゃんの事。
和也の事。
「さっきから、黙ったままですが大丈夫ですか?」
「大丈夫だけど、ちょっと色々と考え事してて。」
「考え事ですか?良かったら教えてくれませんか?」
「うん。ミエルが何故、和也を人質みたいな感じで捕られてるのか、後、サリリちゃんは天使なのに悪魔界に入れるかなどだよ。」
「前方の方は、私にも分かりませんが、後方の方は簡単ですよ。私が悪魔に成りすませば良いだけじゃないですか?」
「でも、悪魔と天使は敵対してるならばれるんじゃない?」
「それはそうですが私にはちょっとした考えがあるのです。」
「考え?」
「はい。」
そうしている内に、辺りが暗くなってきた。
「あれ?天気悪くなったね。」
「いえ、悪魔界に近づいた証拠です。」
「いよいよだね。」
俺も緊張が張り詰めた。
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