悪魔と天使の領域
「ちょっと待って。ここって二人部屋じゃない?」
「そうですよ?」
「じゃあ、俺とサリリちゃんが同じ部屋って事?」
「はい、そうですよ。」
「それってまずくない?」
「何故ですか?」
サリリちゃんはキョトンとしていた。
「だって、若い男と女が一緒な部屋だよ?」
今度はサリリちゃんはニコッとした。
「私は、良太さんを信じてますから。」
「う、うん。」
ちょっと照れくさくなって辺りを見渡した。
それにしても、悪魔界のホテルだけあってさすがに怖い。
悪魔の絵が飾られていたり、至るとこに赤色が使われている。
それに、部屋の隅の方には、魔方陣みたいなのが描かれている。
「やっぱり、いつ来ても気味が悪いです。」
「そんなに頻繁に来てるの?」
「いえ、依然話したじゃないですか?私が悪魔に身を売った話です。その時です。」
「そうだね。」
「何か巻き込んでしまってスミマセン。」
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