悪魔と天使の領域
「なるほどね。じゃあ、行くか。」
「待ってください。あそこにはミエルちゃんもいますし、第一、デビル7が行く手を阻むはずです。何か手を打たないといけないと思います。」
「ごめん。」
「と言っても、何も策はないのです。スミマセン。」
サリリちゃんはかなり申し訳なさそうに言ってきた。
少し沈黙が続いた。
その沈黙を俺が破った。
「考えたって仕方ないよ。とりあえず、前に進もう。」
「そうですね。行きましょう。」
俺とサリリちゃんは悪魔城へと足を運ぶ事にした。
少し歩いたところでサリリちゃんが立ち止まった。
「どうかした?」
「いえ、さっきから誰かに見られている気がして…」
俺も辺りを見渡したが特に誰かにつけられている訳でもなく、空も下も左右も誰もいない。
「気のせいじゃないかな?」
「それならいいのですが。」
サリリちゃんは腑に落ちない顔をしていた。
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