マンボウ物語【更新停止中】
後ろを振り返ると、そこには執事の「爺」が居ました。



「爺!?」



「姫、お城にお戻り下さい。
 ボンゴ国王が心配なさっております。」



「もう少ししたら帰るから・・・」



「いけません!
 一刻も早くお城にお戻り下さい。」



「あっ!!あんな所にタコにそっくりなイカが居る!!」



「その手には引っ掛かりませんぞ。
 ここはマンボウの国、マンボウ以外の魚は居りませぬ。」



「う・・・
 さすがは爺、手強いわね・・・。」



「ささ、お遊びはこれ位にして早くお城にお戻り下さい。」



そして、遂にマリンバは爺に捕まってしまいました。



「だから、もう少ししたら帰るんだってば!・・・」



「我がまま言わずに早くお城にお戻り下さい。」



その時、「知恵と勇気の源」が眩いばかりの光を発しました。

爺は、その光をまともに見てしまった為、目が眩みました。



「今の内だわ!」



と、マリンバは爺から逃れる事が出来ました。




< 18 / 25 >

この作品をシェア

pagetop