平凡な彼の非凡な彼女

「ちょっと佑樹、今回はマジだって!!マジで大事件!!」

先程の俺の呟きが聞こえていたらしくムッとしながら、今度はこちらに訴えてきた。


「わかったから、さっさと話せよ」

隼人は俺の返答に若干不満そうにしていたがすぐに気を持ち直したらしく鼻で笑った。

今回は今まで以上に自信があるらしい。



「ふふぅん、聞いて驚くなよ。なんと…」

そこで一旦ためる。



こういうのウザいな、早く言え。

これでくだらなかった一発頭はたくぞ。



「なんとあの津田真琴に彼氏が出来たらしい!!」

只でさえでかい声を更に大にして自分が仕入れてきたニュースを話した。
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