平凡な彼の非凡な彼女
その瞬間、先程まで騒がしかった教室が水を打った様に静まり返る。



隼人の無駄に馬鹿でかい声は俺たちはおろか教室中の生徒に聞こえていたらしい。

しかも内容が内容なため一同驚きを隠せないで絶句した。



俺もその中の一人。

みんなとは少し違い昨日の図書室でのことを思い出し戸惑っていたりもするが。


話がタイムリーすぎるけどあれは罰ゲームだし関係ないよな。


しかし一抹の不安を抱き焦り始めたりもしている。



そんな静まり返った空気の中一人の男子生徒が口を開いた。



「……それは本当か橘?」


彼は津田に4回フラれながらも絶賛片思い中と有名な片桐。

隼人に詰め寄る目が真剣すぎで恐いです。

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