平凡な彼の非凡な彼女
それに対し隼人はチッチッチッと人差し指を振り否定。

これまたもったいぶって答えた。



「わかってないなぁ佑樹。俺の情報によると津田は今まで一貫して『自分には別に好きな人がいる』て断ってきたんだよ。それを今朝の場合はそんな風に断った。これは決まりっしょ!!」



「でも…」



それでも更に言い募ろうとした俺を止めたのはなんと片桐だった。


「鈴木、真琴ちゃんはその気持ちに応えられない奴にも誠心誠意向かい合ってくれる様な優しい子なんだよ。それがどんなしつこい奴でも…そんな彼女がそう言って断ったんだ、彼氏が出来たのは事実だろ。」


目に涙を浮かべながらも力説する片桐。

４回もフラれたこいつが言うと凄く真実味がある。

そして自分が言った言葉で再認識したのかショックのあまり地面に崩れ落ちるのだった。


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