Fall In Love~5日後の恋の行方~
早苗ちゃんは百合さんの言葉にしぶしぶ頷いたけど、やっぱり不服だったみたい。
「この作業だって明日からのイベントには重要な仕事なんだし。もう少しで終わるから頑張ろうよ」
「だけどぉ、こんな仕事面白くないし」
「もう帰れよ」
私も百合さんの言葉に頷こうとしたけど……
はぁっと早苗ちゃんが溜め息を付いたのと同時に、頭の上で低い声がした。
顔を見上げると、険しい顔をした波留さんが立っていて。
早苗ちゃんは慌てて立ち上がると首を何度も横に振る。
「お前がヘルプに来たいって言ったから来てもらったけど、そんな態度ならいらないから」